病歴聴取、神経学的検査、脳脊髄のMRI、血液検査で異常がないか確かめます。
場合によっては脳波検査も必要になります。
ふるえの原因として以下のようなものがあります。
字を書くとき、お箸を使うとき、コップを持つ時やある姿勢を保持するときにふるえが起きます。1秒間に4~11回程度のふるえです。
仕事や生活に支障が出るようなら内服治療を行います。
意図的な動作の最中、例えば物を取ろうとしたときに起きます。目標物に近づけば近づくほどふるえは悪化します。
比較的大きなゆっくりとしたふるえです。小脳の障害が疑われます。
書字の時、力がはいり、ふるえてうまく書けなくなってしまいます。局所ジストニアという病気で、特定の動作時のみに出現します(task specific dystonia)。他には音楽家が楽器をうまく演奏できなくなったり、アナウンサーが声を出しにくくなる職業性ジストニアがあります。また、まばたきが多くなり目を開けづらくなる眼瞼けいれんもジストニア含まれます。
安静時のふるえが特徴です。1秒間に4~6回程度の比較的ゆっくりしたふるえです。
脳の部分的な神経細胞の異常興奮で手足が部分的にけいれんすることがあります。
MRIで脳に病変がないか調べ、脳波検査を行います。治療は抗てんかん薬を使用します。
体の一部が瞬間的にピクッと動く不随意運動です。寝入りばなに体がびくっとする動きやしゃっくりもミオクローヌスの一種ですが、てんかんや、脳、脊髄の病変、代謝性疾患でも出現します。
甲状腺機能亢進症、アルコール離脱症状、薬剤性など
不安、疲労、睡眠不足で生理的なふるえが増強することもあります。
パーキンソン病や本態性振戦では、薬の効果がなく症状がひどい場合は収束超音波治療や脳深部刺激療法などの外科的治療の選択枝もあります。