川崎市の脳神経外科・脳神経内科



しんゆり脳神経外科クリニック
神奈川県川崎市麻生区上麻生4-35-5
TEL:044-953-3000

--- 物忘れ ---

年齢と重ねると自然と物忘れが多くなってきます。
自分は認知症なのではないかと不安に思われる方も多いと思います。
加齢による物忘れと、認知症による物忘れはどこが違うのでしょうか?

加齢による物忘れ

体験の一部を忘れる 

  • 眼鏡をどこにしまったか忘れる
  • 食事をしたことは覚えているが何を食べたかを忘れる
  • 人の名前や、地名を忘れる

物忘れを自覚している

日常生活に支障はない

時間場所などの見当がつく、認識力や判断力や問題ない。

認知症による物忘れ

体験したすべてを忘れる

  • 食事をしたこと自体を忘れる
  • 新しいことが記憶できず、約束や予約を忘れてしまう。

認識力や判断力に問題があり日常生活に問題が生ずる

物事を計画を立てて実行することができない

同じことを何度も言う・聞く

時間や場所がわからなくなる

道に迷う

物忘れの自覚がない

軽度認知障害(mild cognitive disorder ; MCIと略します)の方は年5~15%が認知症へと進行しますが、反対に15~40%の方は健常に回復するといわれます。症状が軽いうちの早期発見、早期対応が重要です。

 認知症の種類

  • アルツハイマー型認知症
  • 脳血管障害性認知症
  • レビー小体型認知症
  • 前頭側頭型認知症
  • 治療可能な認知症

認知症の中ではアルツハイマー型認知症が最も多く、脳梗塞や脳出血が原因となる脳血管性認知症が次いで多い認知症です。ほかにはレビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。

また正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症、ビタミン欠乏症、うつ状態などは治療可能な認知症ですので早めの受診をお勧めします。