単に“めまい”といってもグルグル回るめまい、ふわふわするめまい、スーっと体がもっていかれる様なめまいなど様々です。
人は
①前庭感覚(三半規管、平衡嚢)
②視覚
③体性感覚(位置覚)
を統合し自分がどのような態勢になっているのか認識します。
しかしこの統合がうまくいかなくなると脳はそれを“めまい”として感じます。
大まかに分類すると、
①末梢性めまい(耳の前庭機能に原因:良性発作性頭位性めまい症、前庭神経炎、メニエール病、突発性難聴など)があるもの
②中枢性めまい(脳の統合に原因:脳梗塞、脳出血、脳腫瘍など)
③その他のめまい(自律神経失調症、頚性めまい、持続性知覚性姿勢誘発めまい:PPPDなど)
に分けられます。
多くは末梢性めまいですが中には危険な中枢性めまいのことがあります。
しっかり歩けない、呂律が回らない、顔面、手足の感覚がおかしい、ものが二重に見えるなどの神経症状を伴う時は脳の異常が考えられ、迅速な検査が必要です。
当院では神経学的検査、前庭機能検査、MRI検査、起立試験などを行い診断します。